数年前からアクションカムを使って時々撮影しておりましたが、完全に趣味として自分の中だけで完結して満足していた車載動画。
せっかく遠出するなら思い出の記録にと思い、年始に遠出した道中を撮影してyoutubeにアップしたりしてました。
そのままの設定でも十分見れる映像を撮影してくれるのですが、長時間撮影となるとバッテリー問題で難儀していたので、わたしなりの対応策を記録しておきます。
ドラレコつければいい?いえ、GoProで撮影したかったんです。
車載動画としての対応策ですが、条件を知れば応用は利くかと思いますので参考になればと思います。
長時間撮影の問題点
4K撮影では40分程度でバッテリー切れ
まずとにかく、バッテリーがもちません。
撮影開始時充電100%でも恐ろしい勢いでバッテリーが減っていきます。
「HERO8 Black バンドル」を購入したので32GBのSDカードがついてきましたが4K撮影ですと30分程度でSDカードがいっぱいになります。
バッテリーは40分程度で残量0%。32GBに合わせて設計したのかというような短時間撮影になってしまいます。
SDカードはあとから256GBのものを購入しましたので撮影容量は気にならなくなりましたが、問題はバッテリーです。
わたしのアップした動画は20分程度だが…?
上で紹介のために載せたYouTubeにアップした車載動画は20分程度。
動画時間からして余裕じゃないかと思うことなかれ。
ナイトラプス撮影(タイムラプスの夜間対応モード)なので実撮影時間は10時間近くになっています。とてもじゃないけど、通常のバッテリーだけではこの撮影時間は確保できません。
この場合、SDカードの容量は4K撮影でも20分撮影できるだけの容量があれば済みますが、バッテリーはそうはいきません。
ではどうすればいいのか。
充電しながら撮影できるか?
「バッテリーに充電(給電)させながら撮影すればいいいんじゃないのか?」と思うところですが、そうはいきません。
なぜなら、GoProHERO8では充電させながら撮影ができないのです。(他のシリーズは持ってないので分かりませんが)
車内電源から給電させながら撮影した場合どうなるのか。
・バッテリーを消費しながら撮影
↓
・バッテリーが無くなって電源OFF
↓
・電源OFF状態で充電が開始される
…となるのです。
つまり、バッテリーの消費と充電を両立してくれないわけですね。
両立ができないのなら…?
バッテリーを取り外して外部電源と接続して撮影!
というわけで、バッテリーを取り外した状態で車内電源からケーブルをGoProへ接続、給電だけをさせながらであればよいわけです。
GoProはバッテリーを取り外してしまえば給電しながらの撮影が可能になります。
給電撮影時の注意点は?
ケーブルの取り扱いに注意!
ケーブルが緩んでいたり、外れたりすることで給電が途絶えると撮影動画が異常終了となってしまい、動画ファイルが正常に終了しません。
次に電源を入れた時に前回に異常終了した動画ファイルを自動で復旧してくれますが、動画ファイルの破損等で見れなくなる可能性も考えられます。
ケーブルに手を引っ掛けたり、緩んでいたケーブルが走行中の振動で外れたりすることも考えられます。動画撮影の安定性はもちろんのことですが、走行自体の邪魔になることのないように配線には気をつけなければいけませんね。
エンジンを切る前に。
目的地についたり、駐車場でひと休みしたりと、エンジンを切るときがありますが、ここで注意です。
エンジンを切る前にGoProの電源を切る!
これをしないと、給電が突然途切れるためにケーブル外れの異常終了と同じことになってしまいます。
結構やりがちです…
電源OFFを忘れる対応策はあるのかを検証!
気をつけているつもりだけどエンジンOFF前の電源OFFを忘れてしまう!
しょっちゅうやってしまい、「ちゃんと復旧してくれるよな…」と心配しながら電源を入れ直すことがあります。
なにか対応策はあるのか?検証してみました。
モバイルバッテリー 編
いろいろ考え↓のようにモバイルバッテリーを経由してつなげてみましたが…
・車内電源
↓
・Ankerのモバイルバッテリー
↓
・GoPro HERO 8
という流れで接続しておけば、モバイルバッテリーが予備電源として作用してくれるのではないか!と思ったのですが、
だめだ!
やっぱりエンジンを切るとGoProも強制電源OFFになる!
エンジンを切った瞬間に電圧が激減するのでしょう。その一瞬を補えるだけの対応性能はモバイルバッテリーにはないわけですね。無停電電源装置ではないので無理もありません。
システム電源 編
それならということで、アウトドアに役に立つかと購入したが最近出番のなかったこれ!
これならシガーソケットからの充電を行いながらUSB供給も行えて、USB電流も2.1Aと十分!
先程のモバイルバッテリーの代わりにこれに入れ替えます!
つなげてみます↓
助手席の足元が占領されましたが構いません。むしろ重さの安定感でカーブで撮影機器が振り回されることがなさそうです。
そして肝心のエンジンOFFをしたらどうなるのか…?
エンジンOFFでも無事、撮影継続されました!
これなら気にすることなく撮影ができる!
それどころか、エンジンを切ってもシステム電源から車両側に電力が供給されるようで、エンジン連動のはずのカーナビが作動し続けます…。
大丈夫なのか?これ。
ともかく、電源OFFの対策を取ることができました。ここまでする必要があるのか?とは思いますが、今回は意地になって対策を考えた結果このようになりました。
撮影中にいきなりの撮影中断は絶対に避けたいものです。
そのためにも十分な対策を取れるなら取っておくに越したことはないですね。
結構重要な注意点!
複数の規格が入り交じるUSB Type-C
これまでの対策、アイテムを揃えても不十分な可能性があります。
それは、ケーブルの規格が低性能で撮影できない可能性です!
実際、わたしはUSB Type-Cに様々な規格があることを知らず、安物を買いました。
結果として、ナイトラプスであればかろうじて撮影できるのですが、通常の2.7Kや4Kの動画撮影ができませんでした。規格性能が低く、十分な給電ができてなかったのだと思います。
ケーブルは何を買えばいいのか!?
調べれば調べるほどUSB Type-Cの種類はわからなくなります。
それはそのはず、USB Type-Cは従来のUSB端子(USB Type-A)の接続部がただ単にリバーシブル仕様で上下関係なく挿せるようになっただけではありません。
USB自体の規格も2.0や3.1といった規格があります。しかし、USB Type-CについてはThinkPadやMacbookなどの充電ケーブルとして十分な配電性能を持つケーブルや、データ転送をメインに対応したケーブル、映像送信に対応したケーブルなど多岐に渡ります。
これを独自規格ばかり?なパッケージの表示だけで判断するのは大変ですね。
そんなときは信用できるブランドを選ぶのが無難かもしれません。
商品例 →
Anker PowerLine+ USB-C & USB-A 3.0 ケーブル
とりあえず、モバイルバッテリーと同じブランド、Ankerのケーブルであれば撮影には問題ない様子。他にも十分な規格のケーブルがあるかと思いますが純正以外で「これなら絶対間違いない!」という安心さがいまいちありませんでした。
ほかのブランドを選ぶにしても2アンペア以上に対応、また、急速充電やQuick Chargeに対応しているものを最低ラインとして選びたいですね。MacBook充電対応クラスならいいかもしれません。
電源の取り方も注意
シガーソケットからの電源の取り方も注意が必要です。よく見るこれ↑も十分な電流を供給してくれない可能性があります。こちらがケーブルの供給能力より劣っていてはいいケーブルを買っても意味がありません。2アンペア以上、急速充電やQuick Charge等に対応など、それなりの性能のものを選びます。
商品例 →
Anker PowerDrive 2
わたしの場合はシステム電源を使用しない場合でも、”150Wカーインバーター”や”急速充電対応のUSBシガーソケット”を持っていたのでこちらを利用しています。
最後に。
ケーブルの規格が盲点でした。車内電源からモバイルバッテリー、GoProへと繋ぎ合わせて「撮影開始だ!」と意気込んで開始ボタンを押すも、
”ピピピ”→電源強制OFF…
「なんでだ…車内電源の供給電力が不足しているのか…」と悩んで色々試したり調べた結果、ケーブルと電源性能がダブルで不足していました…
問題がわかったあとはケーブルを買い直し、つなぎ直しなどで、快適な撮影環境を整えることができました。
あとはいろんな動画撮影をし、動画編集で彩りながら様々な映像をYouTubeにアップしたり周りの人に見てもらったりして楽しみたいと思います。
今後は動画編集もいろんな技術を学びながら見栄えのある動画にしていくのが自分の理想です。
再生数を稼ぐというよりは自己満足が大きいですが、いろいろ考え試していくのは楽しいですね。いろんなものを知るきっかけにもなるので継続したいものです。